エネルギー施設攻撃停止、迅速に実施可能=ゼレンスキー氏

ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシアとの間でのエネルギー施設への攻撃停止は迅速に実施できるとの見方を示した。キーウで12日撮影(2025年 ロイター/Valentyn Ogirenko)
Yuliia Dysa Tom Balmforth
[19日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシアとの間でのエネルギー施設への攻撃停止は迅速に実施できるとの見方を示した。同時に、ロシアが停戦条件に違反すれば、ウクライナも同様の対応を取ると述べた。
トランプ米大統領との電話会談後にオンライン会見を開いた。ゼレンスキー氏は部分停戦の対象となり得る施設のリストを作成するとし、エネルギーだけでなく、鉄道や港湾インフラも含まれる可能性があると述べた。
「(ロシアと)合意するまで、部分停戦に関する文書が整うまでは、(ドローンやミサイルなど)全てが飛ぶだろう」とも語った。
ウクライナと米国の当局者がサウジアラビアで21日か22日、あるいは23日に次回の会合を開き、技術的な詳細を協議する可能性があるとした。
ゼレンスキー氏は部分停戦の監視がどのように行われるかを理解したいとした上で、米国が担えば順守されるとの見方を示した。
米ホワイトハウスが電話会談後に発表した声明によると、トランプ大統領は米国がウクライナの原子力発電所の運営を支援し、場合によっては米国が所有する可能性を示唆した。
ゼレンスキー氏は、トランプ氏と電話で協議したのはウクライナ南部ザポロジェ原子力発電所に関してのみだと明らかにした。同原発がウクライナに返還されるなら、施設の近代化や投資への米国の関与について協議する用意があるとトランプ氏に伝えたという。