ゼレンスキー氏「ウクライナ和平協議に欧州の参加必要」

ウクライナのゼレンスキー大統領は18日、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領がロシア・ウクライナ戦争の停戦を巡り協議する中、欧州もウクライナ和平協議に参加する必要があるとの考えを改めて示した。写真はフィンランドのストゥブ大統領と握手を交わすゼレンスキー大統領。2024年4月、キーウで撮影(2025年 ロイター/Ukrainian Presidential Press Service/Handout via REUTERS)
[ヘルシンキ 18日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は18日、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領がロシア・ウクライナ戦争の停戦を巡り協議する中、欧州もウクライナ和平協議に参加する必要があるとの考えを改めて示した。
ゼレンスキー氏は「欧州の安全保障に関わる全ての事項は欧州と共に決定しなければならない」と対話アプリ「テレグラム」に投稿した。
ゼレンスキー氏はこの日からフィンランドの首都ヘルシンキを訪問。19日にストゥブ大統領と会談し、ウクライナの兵器生産への投資のほか、戦争終結に向けた取り組みなどについて協議する。協議にはフィンランドの財務相、国防相、外相も参加する。
2022年2月のロシアによるウクライナ全面侵攻開始以降、ゼレンスキー氏がフィンランドを訪問するのは2回目。
この日はトランプ大統領とプーチン大統領が電話会談を行い、ウクライナのエネルギー施設やインフラに対する攻撃を30日間停止することで合意。ただ、プーチン氏は米国が提示する広範な停戦案は受け入れず、恒久的な和平合意の条件として西側によるウクライナに対する「軍事支援や情報提供の完全な停止」などを提示した。