親パレスチナ活動の学生逮捕、国外退去一時差し止めを延長

3月12日、米コロンビア大学で親パレスチナの抗議活動を主導したとして移民当局によって身柄を拘束された大学院生に関する裁判で、ニューヨークの連邦地裁は最終的な判断を下すまで国外退去措置を取らないよう命じた措置を延長した。写真は同日の法廷スケッチ(2025年 ロイター/Jane Rosenberg)
Luc Cohen Jonathan Allen Tom Hals
[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米コロンビア大学で親パレスチナの抗議活動を主導したとして移民当局によって身柄を拘束された大学院生に関する裁判で、ニューヨークの連邦地裁は12日、最終的な判断を下すまで国外退去措置を取らないよう命じた措置を延長した。
逮捕が違憲かどうか判断する時間をさらに確保する。
身柄を拘束されたのはコロンビア大学国際公共政策大学院の院生で、米国永住権(グリーンカード)を持つマフムード・カリル氏。同氏の弁護士は法廷書類で、逮捕は違法と指摘。パレスチナ支持の主張は合衆国憲法修正第1条で定める言論の自由で保護されるべきとしている。
一方、国土安全保障省は9日付の文書で、国務長官が外交政策と相容れないと判断した移民は国外退去処分にできるとする法的規定の下で、カリル氏が国外退去処分の対象になると主張。同氏に対し3月27日に移民裁判所に出廷するよう命じている。
トランプ大統領はカリル氏がイスラム組織「ハマス」の支持者だとソーシャルメディアに投稿しているが、政権はカリル氏を犯罪行為で起訴しておらず、同氏がハマス支持者である証拠も示していない。