ウクライナ軍はクルスク撤退目前? ネットではロシアの猛攻とアメリカの軍事支援停止は示し合わせたようだ、との憶測も
Russia Recapturing Kursk Sparks US Coordination Claims

クルスクのロシア軍司令部を訪れ「完全解放」を指示したプーチン大統領(3月12日) Kremlin.ru/Handout via REUTERS
<トランプ政権は、ロシアとの停戦交渉が始まる前にウクライナから選択肢を奪っているようにも見える、と書いたブロガーも>
ロシア軍はここ数日、ウクライナと国境を接する西部クルスク州で攻勢を強め、要衝スジャ奪還に向けて一気に制圧地域を広げてきた。
そのタイミングが米トランプ政権がウクライナへの軍事支援を一時停止した時期と重なっているため、ロシアと何らかの合意があったのではないか、との憶測がネット上で広まっている。ただし、それを裏付ける証拠はない。
本誌はホワイトハウスとロシア国防省にメールでコメントを求めた。
ウクライナ軍は昨年8月、ロシア領内のクルスクへの越境攻撃を開始。不意をつかれたロシア軍が対応に手こずる間に、国境沿いの一帯を占領した。
その後ロシア軍は北朝鮮が派遣した兵士を投入するなど巻き返しを図ってきたが、ウクライナ軍部隊の拠点となっているスジャの奪還では苦戦を強いられてきた。