ECB、FRB独立性巡る米政権の対応注視=フィンランド中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁(写真)は13日、トランプ米政権に対し交渉を通じて「不必要で非常に有害な」関税発動見送りを促すべきとの見解を示した。昨年1月撮影。(2025年 ロイター/Lehtikuva/Vesa Moilanen)
[ベルリン 13日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は13日、トランプ米政権に対し交渉を通じて「不必要で非常に有害な」関税発動見送りを促すべきとの見解を示した。
レーン氏はベルリンでのパネル討論で「交渉による解決を目指すべきだ」と述べた。
トランプ政権が米連邦準備理事会(FRB)の独立性をどのように扱うか、ECBは注意深く見守っているとし、この問題で米議会がチェック・アンド・バランスを維持することを期待すると述べた。
暗号資産に関するトランプ氏の方針にも注目していると述べた。税金が関与するか、ステーブルコインとリンクし、ドルベースのシステムとリンクするかを注視しているとし、もしそうであれば「システミック・リスクを引き起こす可能性がある」と指摘した。