韓国軍機の誤爆、朝鮮半島で武力衝突の可能性示す=KCNA

北朝鮮は3月12日、韓国の戦闘機が訓練中に誤って民間地域に爆弾を投下したことについて、事故が朝鮮半島で新たな武力衝突を引き起こす可能性を示していると述べた。写真は破壊された店舗。北朝鮮との軍事境界線に近い韓国の村で6日撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 12日 ロイター] - 北朝鮮は12日、韓国の戦闘機が訓練中に誤って民間地域に爆弾を投下したことについて、事故が朝鮮半島で新たな武力衝突を引き起こす可能性を示していると述べた。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。
北朝鮮との軍事境界線に近い韓国の村で6日、戦闘機2機が実弾演習中に射撃場の外にある民間人居住地に空対地爆弾8発を誤って投下し、民間人15人、兵士14人が負傷した。
KCNAは「爆弾がさらに北に落下し、境界線を越えていたら、どのような状況になっていたかは説明するまでもない」と指摘。
「米韓による悪意ある大規模な合同軍事演習を受け、偶発的な火花が朝鮮半島と世界を新たな武力衝突に巻き込みかねない事態は決して不合理な想像ではない」とした。
米韓両軍は10日、朝鮮半島有事を想定した定例の米韓合同軍事演習「フリーダムシールド」を開始したが、誤爆事故を受けて実弾演習は見送られている。演習は20日まで。
KCNAは敵の軍事活動を理由に、必要であれば予告なしに「容赦ない行動」を取ると警告した。