NASA、チーフサイエンティスト職を廃止 政策局など閉鎖

米航空宇宙局(NASA)は、チーフサイエンティスト(主任科学者)の職を廃止し、宇宙と技術に関する政策を研究する部門を閉鎖する。ジャネット・ペトロ長官代理が3月10日に職員へ伝えた。2020年5月、フロリダ州ケープカナベラルで撮影(2025年 ロイター/Joe Skipper)
Joey Roulette Patrick Wingrove Andrea Shalal
[10日 ロイター] - 米航空宇宙局(NASA)は、チーフサイエンティスト(主任科学者)の職を廃止し、宇宙と技術に関する政策を研究する部門を閉鎖する。
ジャネット・ペトロNASA長官代理は10日、主任科学者室、科学・政策・戦略局、多様性・公平性・機会均等室内の多様性・公平性・包摂性(DEI)部門を閉鎖すると、電子メールで職員に伝えた。
NASAの広報担当者は、メールに書かれた人員削減を認め、23人の職員が影響を受けると述べた。
NASAには、チーフサイエンティスト職が廃止された2005─11年を除き、数十年にわたりチーフサイエンティストが在籍し、NASAのミッションや宇宙科学・天文学の分野について助言を与えてきた。
今回の人員削減は、トランプ大統領による政府コスト削減の一環で、現チーフサイエンティストであるキャサリン・カルバン氏と、現チーフテクノロジストであるA.C.チャラニア氏の退任が含まれる。