米イーライ・リリー、年内に新興市場で肥満症薬の発売計画=CFO

米製薬大手イーライ・リリーは主力の糖尿病・肥満症治療薬「マンジャロ(化学名チルゼパチド)」を今年中に中国、インド、ブラジル、メキシコなどの新興国で発売する計画だ。写真は、同社製の糖尿病治療薬。2023年3月、ユタ州プロボで撮影(2025年 ロイター/George Frey)
[10日 ロイター] - 米製薬大手イーライ・リリーは主力の糖尿病・肥満症治療薬「マンジャロ(化学名チルゼパチド)」を今年中に中国、インド、ブラジル、メキシコなどの新興国で発売する計画だ。ルーカス・モンタルセ最高財務責任者(CFO)が10日、リーリンク・パートナーズが開催したヘルスケア関連の会議で明らかにした。
モンタルセ氏は「規模が大きい。マンジャロの恩恵を受ける可能性がある患者は約9億人に上る」と述べた。
マンジャロは現在、英国と欧州では糖尿病と肥満症薬の両方に同じ商品名で販売されている。一方、米国では肥満症薬としては「ゼップバウンド」の商品名で売られている。
マンジャロは昨年、中国の規制当局から承認を受けた。デービッド・リックス最高経営責任者(CEO)は昨年2月、ロイターに対し、マンジャロを早ければ2026年にもインドで発売する見通しだと語った。