米政権、シェブロンのベネズエラ事業免許取り消し 4月3日までに閉鎖へ

３月４日、 トランプ米政権は米石油大手シェブロンに与えていたベネズエラでの事業許可を取り消すと発表した。写真は同社ロゴとパイプのイメージ。２０２３年１０月撮影（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic）

[ワシントン／ヒューストン　４日　ロイター] - トランプ米政権は４日、米石油大手シェブロンに与えていたベネズエラでの事業許可を取り消すと発表した。ベネズエラのマドゥロ大統領の選挙制度改革や移民受け入れへの取り組みが進んでいないため。

シェブロンは２０２２年１１月にベネズエラでの事業許可を取得していたが、今回の措置に伴って同国での石油の生産や輸出ができなくなる。トランプ氏は１月の大統領就任以来、米国はベネズエラ産石油を必要としていないと発言している。

米国の原油輸入に占めるベネズエラ産の比率は３．５％程度（日量２２万バレル前後）にすぎない。しかしシェブロンにとってベネズエラ産石油の対米輸出はベネズエラでの債権回収に欠かせない資金源となっている。

米財務省の発表した資料によると、シェブロンは４月３日までに輸出などベネズエラでの事業を閉鎖する。シェブロンの広報担当者はトランプ氏の指令は承知しており、財務省の指示に全面的に従うと述べた。