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トランプ氏「米国は戻ってきた」、施政方針演説 議員退場の混乱も

2025年03月05日(水)13時19分

 トランプ米大統領は4日夜、上下両院合同会議で施政方針演説を行った。開始直後に民主党議員らのやじで中断され、着席を拒否した同党のアル・グリーン下院議員が退場を命じられる混乱もあった。写真は首都ワシントンで代表撮影(2025年 ロイター)

Bo Erickson Steve Holland Joseph Ax

[ワシントン 4日 ロイター] - トランプ米大統領は4日夜、上下両院合同会議で施政方針演説を行った。2017年に自ら成立させた減税を延長するよう議会に訴えたほか、4月2日に相互関税を導入する方針を改めて示した。

トランプ氏は「米国は戻ってきた。わが国は、世界が目撃したことのないような、そしておそらく二度と目撃することのないような復活を遂げようとしている」と述べた。

演説開始直後に民主党議員らのやじで中断され、着席を拒否した同党のアル・グリーン下院議員が退場を命じられる混乱もあった。また、一部の民主党議員は「国王はいない」「これは普通ではない」などと書かれたプラカードを掲げ、開始から1時間も経たないうちに約30人が途中退席した。

グリーン議員の退場後、トランプ氏は「目の前にいる民主党員たちを見ると、彼らを喜ばせたり、立ち上がらせたり、笑わせたり、拍手させたりできる言葉が私には全くないということに気づいた」と語り、与野党の分断があらためて浮き彫りになった。

トランプ氏は1月末の就任から6週間で、外交政策を大転換させ、緊密な同盟国との貿易戦争を引き起こし、連邦政府職員を大幅に削減するなどしている。

同氏は関税政策について「他国は何十年もの間、米国に関税を課してきたが、今度はわれわれが他国に関税を課す番だ」と述べた。

また、実業家イーロン・マスク氏と同氏が率いる「政府効率化省(DOGE)」を称賛し、マスク氏が「数千億ドルの詐欺」を発見したと主張した。

ロイター
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