ロシアとノルドストリーム2再開協議していない=独経済省

3月3日、ドイツの経済・気候変動省は、バルト海のガスパイプライン「ノルドストリーム2」を通じたロシア産ガスの供給の可能性に関し、ロシアとは協議していないと説明した。写真はロシアとノルドストリーム2のロゴ。ロシアのキンギセップで2019年6月撮影(2025 ロイター/Anton Vaganov)
[ベルリン 3日 ロイター] - ドイツの経済・気候変動省は3日、バルト海のガスパイプライン「ノルドストリーム2」を通じたロシア産ガスの供給の可能性に関し、ロシアとは協議していないと説明した。
英紙フィナンシャル・タイムズは先週末、ロシアのプーチン大統領の長年の協力者が米国に対し、同事業の再開を働きかけていると伝えていた。
ドイツは長年ロシア産ガスに依存していたが、ロシアのウクライナ侵攻後、ノルウェーからの供給が最も多くなっている。
同省は声明で、「ロシア産エネルギーからの離脱は安全保障の観点からドイツ政府にとっては戦略的に重要で、その点にぶれはない」と表明した。
北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)でドイツの同盟国であるエストニアも、ノルドストリーム2経由のガス輸出再開について、「欧州エネルギー安保の誤った方向への一歩」として、いかなる行動も非難している。