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中国のクリーンエネ投資、世界の化石燃料投資額に接近=調査機関

2025年02月19日(水)16時58分

 2月19日、英調査機関「カーボン・ブリーフ」が公表した報告書によると、中国のクリーンエネルギー投資額が2024年に6兆8000億元(9400億ドル)に達し、世界の化石燃料への投資額1兆1200億ドルに近付いたことが分かった。写真は陝西省銅川市にある太陽光発電所で2019年12月撮影(2025年 ロイター/Muyu Xu)

[北京 19日 ロイター] - 英調査機関「カーボン・ブリーフ」が公表した報告書によると、中国のクリーンエネルギー投資額が2024年に6兆8000億元(9400億ドル)に達し、世界の化石燃料への投資額1兆1200億ドルに近付いたことが分かった。

ただ、過剰生産能力を抱える中国の投資額は伸びが23年の40%から7%に鈍化。投資の半分以上は電気自動車(EV)、バッテリー、ソーラー産業によるものという。

調査はヘルシンキを拠点とする「エネルギー・クリーンエアー研究センター(CREA)」のアナリストが手掛けた。それによると、中国の国内総生産(GDP)に占めるクリーンエネ部門の割合は23年の9%から24年には10%に上昇した。

同部門の中国経済成長への寄与率は23年の40%に対し、昨年は26%に低下。デフレのほか、太陽光パネルやバッテリーなど再生可能エネ機器の価格下落の影響もあったという。

クリーンエネ産業は、EVやバッテリー、再生可能エネ機器製造・発電、鉄道、電力網などを含むと定義されている。

ロイター
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