ブラジル中銀、100bp利上げが基本シナリオ=理事

ブラジル中央銀行のニルトン・ダヴィ金融政策担当理事は17日、基本的なシナリオは以前から示しているように100ベーシスポイント(bp)の利上げだと述べた。写真は2024年12月、ブラジリアで撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)
Marcela Ayres
[17日 ロイター] - ブラジル中央銀行のニルトン・ダヴィ金融政策担当理事は17日、基本的なシナリオは以前から示しているように100ベーシスポイント(bp)の利上げだと述べた。就任後初めて公の場で講演した。
国際情勢に見られるテールリスクなど、通常を超える不確実性を考慮し、金融引き締めへの確信は「より強まるはずだ」とした。
米商工会議所のイベントに出席した理事は、インフレ目標の3%を達成するためにリスクを最小限に抑えることを目指していると述べた。
1月の消費者物価指数(CPI)は前年比4.56%上昇した。理事は、政策当局は今年5.2%への加速を予測していると指摘した。
「われわれは政策金利を100bp引き上げたが、フォワードガイダンスと、不確実性の中で通常より高い安全マージンが必要であることを踏まえ、このペースの継続を基本ケースとしている」と語った。
ブラジル中銀は1月の金融政策委員会(COPOM)で、政策金利を100bp引き上げて13.25%にした。100bpの利上げは2会合連続。3月にも同幅の利上げを行う見通しを示した。