台湾、米から数十億ドルの武器購入検討 自衛の決意示す=関係筋

中国が台湾への軍事的圧力を続ける中、台湾はトランプ米政権から支持を得ようと、米国から数十億ドル相当の武器を購入することを検討している。写真は、メディア向けの戦闘準備態勢を示す台湾軍。2024年1月、台湾の台東で撮影(2025年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)
Michael Martina Yimou Lee Ben Blanchard
[ワシントン/台北 17日 ロイター] - 中国が台湾への軍事的圧力を続ける中、台湾はトランプ米政権から支持を得ようと、米国から数十億ドル相当の武器を購入することを検討している。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。米側と協議が行われているという。
関係者の1人によると、武器購入は台湾が自らの防衛にコミットしていることを示す狙いがある。
別の関係者は購入計画に沿岸防衛用の巡航ミサイルや高機動ロケット砲システム「ハイマース(HIMARS)」が含まれるとし、「(購入額が)80億ドル以下なら非常に驚きだ。70億─100億ドルになるだろう」と語った。
ホワイトハウスはコメント要請に応じていない。台湾国防部(国防省)は具体的な購入計画についてコメント控えたが、防衛力強化に重点を置いているとし、「軍備増強の目標を達成できる武器や装備は入札対象としてリストされている」と述べた。
さらに別の関係者は、台湾が精密兵器や防空能力向上、指揮統制システム、予備役用装備品、対ドローン技術を優先する特別防衛予算を提案する計画だと明らかにした。