バンス米副大統領、欧州諸国に国防費増額求める

バンス米副大統領は外相・国防相らが安全保障問題について協議するミュンヘン安保会議を前に、欧州諸国に対し国防費を増やすよう促した。ミュンヘンで撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
Jonathan Landay Andrew Gray Sabine Siebold
[ミュンヘン 14日 ロイター] - バンス米副大統領は外相・国防相らが安全保障問題について協議するミュンヘン安保会議を前に、欧州諸国に対し国防費を増やすよう促した。
「北大西洋条約機構(NATO)が欧州での負担をより多く担うことで、米国は東アジアの課題に集中することができる」と述べた。中国を念頭に置いた発言とみられる。
NATOのルッテ事務総長は欧州が自国の防衛にさらに力を入れる必要があるとのバンス氏の主張は「完全に正しい」との見解を示し、欧州諸国は国防にもっと多くの資金を投入する必要があると訴えた。
ドイツのベーアボック外相は、ウクライナと欧州の頭越しに和平交渉が行われることへの懸念を表明した。
「見せかけの和平は、ウクライナの人々、欧州、米国にとっても、永続的な安全保障をもたらさない」と指摘し、「ミュンヘン安保会議で米国や国際的なパートナーと集中的に話し合うことが重要だ」と強調した。
ルッテ氏は永続的な平和を確立し、プーチン氏が再びウクライナ侵略を試みることがないよう、「ウクライナが最大限の力を発揮できる状態にする」ための方法について協議する」と述べた。