米政権、74億ドルの対イスラエル武器売却承認 議会軽視と批判も

トランプ米政権は7日、イスラエルに対する総額およそ74億ドル相当の武器売却を承認し、議会に通知したことを明らかにした。写真は銃を持つイスラエル兵。昨年2月撮影(2025年 ロイター/Dylan Martinez)
Patricia Zengerle
[7日 ロイター] - トランプ米政権は7日、イスラエルに対する総額およそ74億ドル相当の武器売却を承認し、議会に通知したことを明らかにした。
国防総省によると、国務省は67億5000万ドル相当のイスラエル向けパッケージを承認。軍需品、誘導キット、信管が含まれる。ヘルファイア空対地ミサイルの売却(6億6000万ドル)も承認した。
一方、下院外交委員会のグレゴリー・ミークス少数党筆頭理事(民主党)は、大規模な武器売却は議会が審査するという長年の前例を破るものだと非難。売却を巡る懸念について政権側と協議してきたが、政権からは十分な情報提供がなかったとし、トランプ政権が議会を政府と対等の機関として尊重していないことを示していると述べた。
米国では、議会に正式に通知する前に、上下両院の外交委の委員長ら幹部に売却について検討し情報提供を求める機会を与えるという、長年の慣例がある。