北朝鮮、核兵器は「交渉材料ではない」=KCNA

北朝鮮は8日、同国の核兵器は「交渉材料」ではなく、自国民と世界平和を脅かす敵に対する「戦闘が目的」と表明した。写真は病院の建設着工式でスピーチする金正恩総書記。2月、6日、KCNAが公表(2025年 KCNA via REUTERS )
[ソウル 8日 ロイター] - 北朝鮮は8日、同国の核兵器は「交渉材料」ではなく、自国民と世界平和を脅かす敵に対する「戦闘が目的」と表明した。朝鮮中央通信(KCNA)が声明を報じた。
声明は、北朝鮮の完全な非核化を求める北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)当局者の発言に言及。「われわれの核兵器は宣伝でも、ましてや金銭と交換するための交渉材料でもないと、改めて明確にしたい」とした。
さらに「北朝鮮の核戦力は、同国の主権と国民の安全を侵害し世界平和を脅かす敵軍のあらゆる試みを速やかに排除するための戦闘での使用を目的とする」とした。
7日の日米首脳会談で、トランプ米大統領と石破茂首相が北朝鮮の完全な非核化に向けた連携を確認したことには言及していない。