ニュース速報
ワールド

欧州復興開発銀のウクライナ投資、今年は15億ユーロ以上に=総裁

2025年02月07日(金)12時25分

 2月6日、欧州復興開発銀行(EBRD)のオディール・ルノーバッソ総裁(写真)は、EBRDが今年、ウクライナの経済と企業を支援するため少なくとも15億ユーロ(15億6000万ドル)を投資する計画と明らかにした。写真はウクライナのキーウで撮影(2025 ロイター/Anna Voitenko)

Olena Harmash

[キーウ 6日 ロイター] - 欧州復興開発銀行(EBRD)のオディール・ルノーバッソ総裁は、EBRDが今年、ウクライナの経済と企業を支援するため少なくとも15億ユーロ(15億6000万ドル)を投資する計画と明らかにした。

訪問先のキーウ(キエフ)で6日、ロイターとのインタビューに応じた。

EBRDはロシアによる侵攻以来、ウクライナでの活動を強化し、さまざまな部門に計62億ユーロ以上を投資。昨年は過去最高の24億ユーロを投資した。

ルノーバッソ氏は、EBRDはウクライナの民間部門、特にエネルギーや、国と地方のインフラに引き続き重点を置くと述べ、「この水準の投資を継続する計画だ。少なくとも15億ユーロを目指しているが、可能ならそれ以上投資する」と言明した。

また、EBRDの業務は需要主導型であり、戦争が終わればウクライナへの投資を年間約30億ユーロに増やす用意があると述べた。

ウクライナ経済は戦争で壊滅的な打撃を受け、政府はマクロ経済と金融の安定を維持するため海外からの支援に依存している。

EBRDは、国営企業にとっても民間企業にとっても重要な投資元となっている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

春闘満額回答相次ぐ、トヨタ5年連続 全体の賃上げ率

ビジネス

トヨタの25年春闘、5年連続で満額回答 賃金・賞与

ビジネス

トヨタ・日立など満額回答、日産は要求下回る=25年

ワールド

米政権、司法省の公職汚職捜査部門で大幅な人員削減検
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 3
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「腸の不調」の原因とは?
  • 4
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 5
    スイスで「駅弁」が完売! 欧州で日常になった日本食、…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 8
    企業も働き手も幸せに...「期待以上のマッチング」を…
  • 9
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 10
    トランプ=マスク独裁は許さない── 米政界左派の重鎮…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題に...「まさに庶民のマーサ・スチュアート!」
  • 4
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 5
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 6
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 7
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 8
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 9
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 10
    著名投資家ウォーレン・バフェット、関税は「戦争行…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 10
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中