インドネシア、25年経済成長予測引き下げ 財政赤字予測据え置き

5月20日、インドネシアのスリ・ムルヤニ財務相は、2025年の経済成長予測を5.1─5.5%に小幅に下方修正した。写真は昨年1月、インドネシア・ジャカルタで撮影(2024年 ロイター/Ajeng Dinar Ulfiana)
[ジャカルタ 20日 ロイター] - インドネシアのスリ・ムルヤニ財務相は20日、2025年の経済成長予測を5.1─5.5%に小幅に下方修正した。従来予測は5.3─5.6%だった。
予測は25年予算案の前提となる。予算案は8月中旬に国会に提出され、翌月審議される見通し。10月にはジョコ大統領の後任であるプラボウォ次期大統領が就任する。
当局者によると、25年予算案にプラボウォ氏のプランが反映されるよう、政権移行チームが財務省と作業を進めている。
スリ・ムルヤニ氏によると、25年予算案にはプラボウォ氏が公約に掲げた無料の学校給食制度が盛り込まれる。詳細は不明だが、一部のアナリストはコストが高く財政規律に悪影響が出る恐れがあると指摘している。
政権移行チームは2月、初年度のコストを77億ドルと見積もった。
25年の財政赤字は国内総生産(GDP)比2.45─2.82%となる見通し。従来予測の2.48─2.80%とほぼ同水準。今年は2.29%、昨年は1.65%。
25年の公的債務はGDP比37.98─38.71%の見通し。第1・四半期末とほぼ同水準。