ニュース速報
ビジネス

サムスン電子、第1四半期は0.2%営業減益へ 予想より小幅マイナス

2025年04月08日(火)09時56分

韓国サムスン電子は4月8日、第1・四半期の営業利益が前年同期比0.2%減少するとの見通しを示した。2024年7月、華城市で撮影(2025年 ロイター/Kim Soo-hyeon)

Heekyong Yang Joyce Lee Hyunjoo Jin

[ソウル 8日 ロイター] - 韓国サムスン電子は8日、第1・四半期の営業利益が前年同期比0.2%減少するとの見通しを示した。堅調なスマートフォン販売やメモリーチップ販売を背景に、市場予想よりもかなり小幅な減少にとどまった。米国の関税巡る顧客の懸念が一因。

アナリストは、米国が半導体に関税を課す可能性があることから一部顧客による在庫積み増しを背景に、スマホなど消費者向け機器に使用される従来のメモリーチップや人工知能(AI)チップの販売は予想よりも好調だった可能性が高いと指摘する。

営業利益は6兆6000億ウォンの見通し。LSEGがまとめたアナリスト予想は5兆1000億ウォンだった。

前年同期は6兆6100億ウォン、前四半期は6兆4900億ウォンだった。

現代自動車証券のグレッグ・ロー調査部長は「一般的なメモリー価格が下落する一方で、米関税発動の可能性に備えて在庫を確保したい顧客からの強い需要がサムスンのメモリーチップ出荷を押し上げ、全体的な業績を支えた」と述べた。

サムスン電子は30日に事業別の業績など決算の詳細を発表する。

トランプ米大統領は先週、貿易相手国への相互関税を発表。半導体は相互関税の対象から除外されたが、トランプ氏は3日、半導体に近く関税を課す計画だと改めて表明した。

ロー氏はスマホの「ギャラクシーS25」モデルに搭載されたAI機能が販売好調に寄与したとも指摘した。

アナリストは、サムスンのスマホ出荷台数が第1・四半期に増加したのは米国の関税引き上げを見越した動きが一因で、その結果、第2・四半期の出荷台数は減少する可能性が高いとみている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国BYD、欧州で高級ブランド「デンザ」お披露目 

ワールド

米最高裁、敵性外国人法に基づく強制送還を制限付きで

ワールド

豪消費者信頼感、4月は大幅低下 米関税巡る市場混乱

ワールド

ライト米エネルギー長官が中東訪問へ、サウジなど約2
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 4
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 5
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 6
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 7
    フジテレビが中居正広に対し損害賠償を請求すべき理由
  • 8
    反トランプのうねり、どこまで大きくなればアメリカ…
  • 9
    流石にこれは「非常識」?...夜間フライト中に乗客が…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描か…
  • 7
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 8
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡…
  • 9
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 10
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中