ライト米エネルギー長官が中東訪問へ、サウジなど約2週間=関係筋

ライト米エネルギー長官(写真)は9日からサウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東3カ国を約2週間かけて歴訪すると、関係者が明らかにした。写真はヒューストンで3月撮影(2025年 ロイター/Kaylee Greenlee)
(第1段落の「7日」を「9日」に修正しました)
Timothy Gardner
[ワシントン 7日 ロイター] - ライト米エネルギー長官は9日からサウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東3カ国を約2週間かけて歴訪すると、関係者が明らかにした。長官として初の中東訪問となる。
今回の訪問は5月中旬に予定されるトランプ大統領の中東訪問の布石になるとみられる。トランプ氏は7日、イランの核開発計画を巡り直接交渉を開始すると発表。また主要産油国の増産計画やトランプ関税による景気後退懸念を受け、原油価格も4年ぶりの安値水準に接近している。
エネルギー省関係者によると、ライト氏はUAEを皮切りに、週末にサウジアラビア、カタールと歴訪し、首脳らとも会談する予定だという。
トランプ氏はイランの核保有を阻止するため、同国産原油の輸出をゼロにしたいと主張。イランからの輸出が減っても、他の主要産油国の生産量が増えれば、原油価格高騰を防ぐことができる。
また価格下落は原油をウクライナ戦争の資金源としているロシアに圧力となり、戦争を巡る合意につながる可能性もある。
ライト氏は長官就任前は石油掘削サービス企業リバティ・エナジーのトップだった。関係筋によると、中東の石油・ガス生産現場を視察し、コスト削減の方法を検討するという。