中国が急落、貿易戦争巡る懸念で 香港株は10%安

4月6日、中国・香港株式市場は序盤の取引で急落。世界的な貿易戦争が拡大し、深刻な景気後退を招くとの懸念から、世界中の市場が大幅安の展開となっている。写真は香港のハンセン指数を示すスクリーン。香港で撮影(2025 ロイター/Tyrone Siu)
[上海 7日 ロイター] - 中国・香港株式市場は序盤の取引で急落。世界的な貿易戦争が拡大し、深刻な景気後退を招くとの懸念から、世界中の市場が大幅安の展開となっている。
香港市場のハンセン指数は10%以上下落し、この水準で終了すれば、1日の下げ幅としては2008年の世界的金融危機以来の大きさとなる。
銀行株が大幅安となり、HSBCとスタンダードチャータード(スタンチャート)が15%下落した。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数はほぼ全てのセクターで売りが優勢となり、5%以上下落した。
通貨人民元は1月以来の安値を付けた。債券価格は急伸している。
本土市場の太陽光発電株と家電株は約10%下落した。ハンセンボラティリティー指数は昨年10月以来の高水準となった。
香港市場では電子商取引大手アリババとネットサービス大手、騰訊控股(テンセント)が8%以上下落した。
中国は4日、米国の相互関税への対抗措置として10日から全ての米国製品に34%の追加関税を課すと発表した。