中国、3月も最優遇貸出金利据え置き 5カ月連続

中国人民銀行(写真)は20日、事実上の政策金利で、銀行の貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想通り5カ月連続で据え置いた。2018年9月撮影(2025年 ロイター/Jason Lee)
[上海 20日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は20日、事実上の政策金利で、銀行の貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を予想通り5カ月連続で据え置いた。
1年物を3.1%、住宅ローン金利に影響する5年物は3.6%に据え置いた。
人民銀行は先週、適切な時期に金利と銀行の預金準備率を引き下げ、流動性を潤沢に保つと表明した。
最近発表された鉱工業生産などの指標は、景気回復の持続を示唆した。
コメルツ銀行は「政策金利や預金準備率の引き下げといった金融緩和が今年予想されるが、人民銀行は人民元にあまり下押し圧力がかからないようタイミングを計っている」との見方を示した。
格付け会社、東方金誠のチーフマクロアナリスト、王青氏は、消費と投資の回復がLPR据え置きの主な理由と指摘。「貿易戦争の影響はまだ顕著に出ておらず、金利引き下げの必要性や緊急性は高くない」述べた。