ECBから資金調達する習慣身に付けるべき、高官が各行に求める

3月18日、 欧州中央銀行(ECB)の高官2人はブログ投稿で、ユーロ圏の銀行は銀行システムにおける過剰流動性の継続的な減少に備え、ECBから資金を調達する習慣を身に付ける必要があるとの考えを示した。フランクフルトのECB本部で6日(2025年 ロイター/Jana Rodenbusch)
[フランクフルト 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の高官2人は18日のブログ投稿で、ユーロ圏の銀行は銀行システムにおける過剰流動性の継続的な減少に備え、ECBから資金を調達する習慣を身に付ける必要があるとの考えを示した。
銀行システムには過去10年間でECBがつくり出した約3兆ユーロの過剰流動性があり、ECBの週次・日次定例オペを通じた借り入れは事実上存在しない。
しかし、ECBは現在、バランスシートを縮小することでこの過剰流動性を削減。政策当局者は中銀からの借り入れにスティグマ(負の烙印)がつきまとうことを懸念しており、こうした見方の変化を求めている。
シュナーベル専務理事とブッフ銀行監督委員長は投稿で「ニューノーマル(新常態)下で、標準的なリファイナンス・オペレーションは各行の日々の流動性管理において決まりきった不可欠な要素と見なされる」として、慣行の調整が必要との認識を示した。
ただ、ECBはオペレーションの枠組み見直しを2026年まで先送りしており、年内に流動性が問題視されることはないとみられる。