スイス政府、今年の経済成長率予測を1.4％に下げ 貿易戦争懸念で

[チューリヒ １８日 ロイター] - スイス政府は１８日、２０２５年の国内経済成長率が１．４％になるとの見通しを示し、昨年１２月時点の１．５％から若干下方修正した。国際的な貿易戦争を巡る不透明感や懸念を理由に挙げた。

２６年は１．６％と予測。こちらも従来の１．７％から引き下げられた。スイスの長期平均成長率は１．８％となっている。

経済省経済事務局（ＳＥＣＯ）は「現在の予測では、世界貿易戦争が激化することはないと想定している」と説明。「とはいえ、いくつかの悪影響が見込まれる」とし、不確実性が投資決定などに影響しているとの見方を示した。

インフレ率は低水準を維持すると予想。２５年は前回予想と同じ０．３％、２６年は０．６％になると見込まれている。

失業率は今年と２６年の予測が２．８％と、前回予想の２．７％から若干引き上げられたものの、引き続き低い水準で推移する見通し。