午後3時のドルは149円後半へ上昇、投資家心理の改善で円売り

3月18日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の149円後半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)
Atsuko Aoyama
[東京 18日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の149円後半で取引されている。日経平均の上昇など株式市場が堅調で投資家心理が改善する中、クロス円を中心に円売り地合いとなった。日米中銀の金融政策決定会合を前に、海外投機筋が過去最大に膨らんだ円買いの持ち高を整理し始めたとの指摘もあった。
ドルは朝方の149円前半から149.73円まで上昇し、3月5日以来の高値を更新。香港株が3年ぶり高値を更新したほか、日経平均が3万8000円台を回復した。
ドイツの財政拡大期待でユーロやポンドなどの欧州通貨が円に対して買われており、ユーロ/円は163円前半と1カ月ぶり高値圏で推移した。
米商品先物取引委員会(CFTC)がまとめた最新のIMM通貨先物非商業部門の取組状況によると、投機筋の円買いは今月11日時点で差し引き13万枚超と、遡及可能な1986年以降で過去最高を更新した。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフ為替ストラテジストの植野大作氏は、膨らませ過ぎた円の持ち高を海外ヘッジファンドなどが期末前に整理し始めたとの見方を示した。
あすには日米中銀の金融政策決定を控える。今回の日米中銀会合は「米側からのドル売り材料も日銀側からの円買い材料も出なさそうだ」(国内銀の為替担当者)として、いったん持ち高が整理された可能性を指摘する声もあった。
ただ、米関税の影響など新たな材料が出た場合のヘッドラインリスクは引き続き残り、「株式市場が底を打ったのか確信が持てない中で切り返しも速い」(同)展開になりそうだという。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 149.72/149.7 1.0907/1.09 163.34/163.3
6 09 5
午前9時現在 149.38/149.4 1.0917/1.09 163.12/163.1
3 20 3
NY午後5時 149.20/149.2 1.0921/1.09 162.97/162.9
5 25 9