香港ヘッジファンドのポリマー、日本ファンド設定へ=関係筋
Summer Zhen
[香港 18日 ロイター] - 複数の関係筋によると、香港を拠点とするヘッジファンド、ポリマー・キャピタル・マネジメントは今年、日本に投資するファンドを2本立ち上げる。
日本株への需要が旺盛なことに対応する。ポリマーの運用資産は40億ドル。
新たに立ち上げるファンドの1つはロングショート型で、30人のポートフォリオマネジャーから成るチームに資本を配分する。当初の目標規模は5億ドル。
ポリマーの旗艦ファンド「ポリマー・アジア・ファンド」が現在日本で運用しているファンドをほぼ再現することになる。
2本目のファンドはロングオンリー型で、元JPモルガン・アセット・マネジメントのファンドマネジャーで東京を拠点とする中山大輔氏が率いる。
中山氏は2023年9月にポリマーに移籍。同氏のポートフォリオは入社以降、TOPIXを20%上回るリターンを記録しているという。
複数のプライムブローカーによると、最近の市場のボラティリティーや関税に対する懸念にもかかわらず、海外勢は日本のデフレ脱却、企業改革、半導体企業に注目。ファンドの立ち上げが続いている。
BNPパリバのレポートによると、調査対象の投資家の20%が今年、日本へのヘッジファンド投資を追加する予定だ。
ポリマーは元ポイント72のアジア責任者が19年に設立。さまざまな運用チームを駆使して多様な資産クラスに投資し、アジア最大級のヘッジファンドプラットフォームの1つに急成長している。香港、上海、シンガポール、シドニー、台北、東京にオフィスがある。
ポリマー・アジア・ファンドの昨年の運用成績はプラス11.6%。