グレンコア、電池リサイクルのリー・サイクルに買収打診

スイス資源大手グレンコアは、リチウムイオン電池の資源回収・再利用を手がけるカナダのリー・サイクルの買収を打診した。写真は米アリゾナ州にあるリー・サイクルのオフィスで2022年6月撮影(2025年 ロイター/Ernest Scheyder)
[17日 ロイター] - スイス資源大手グレンコアは、リチウムイオン電池の資源回収・再利用を手がけるカナダのリー・サイクルの買収を打診した。
グレンコアはリー・サイクルの取締役会に3月14日付で書簡を送り、できる限り早期にリー・サイクルや同社のステークホルダー(利害関係者)との協議を開始したいと伝えた。
グレンコアが保有するリー・サイクルの債務は、リー・サイクルの株式約8400万株に転換可能。
LSEGのデータによると、リー・サイクルの時価総額は1045万ドル。同社は取締役会がグレンコアの提案を検討する特別委員会を設置したと発表した。
リー・サイクルは米アリゾナ州、アラバマ州、カナダのオンタリオ州の施設で使用済み電池を破砕してできる「ブラックマス」を生産。
ニューヨーク州でも施設の建設を計画しており、米エネルギー省は昨年11月に4億7500万ドルの融資を最終決定した。同社は予算オーバーや技術面の問題に直面しており、資金支援を受けた形となった。