アウディ、29年までに独の管理・開発部門で7500人削減へ

3月17日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは、2029年までに国内の管理や開発部門などで最大7500人を削減する方針を明らかにした。パリで2024年10月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは17日、2029年までに国内の管理や開発部門などで最大7500人を削減する方針を明らかにした。
経営陣と労働者代表が同日合意したこの措置により、中期的には年間10億ユーロ(11億ドル)の節減が見込まれ、今後4年にわたり国内拠点に総額80億ユーロを投資するという。
アウディは19年以降、既に生産部門で約9500人削減しており、当時この削減により数十億ユーロが捻出され、電気自動車(EV)への移行資金を確保するとともに利益率を9─11%に押し上げられるはずだとしていた。
しかし近年、アウディの業績は振るわず、主要市場での販売不振と経営難に陥っていたブリュッセル工場の閉鎖費用により、24年1─9月の営業利益率は前年同期の7%から4.5%程度まで落ち込んでいる。
アウディはドイツのインゴルシュタット工場でエントリーレベルの新型EVを生産する計画で、同ネッカーズルム工場でも別のモデルの生産を検討している。ドイツ拠点における雇用保障協定は33年末まで延長された。