SEC、投資顧問業の顧客資産保全強化案は撤廃も=委員長代行

3月17日、米証券取引委員会(SEC)のウエダ委員長代行は、バイデン前政権時代に提案された投資顧問会社に対する顧客資産保全強化の規則案について、修正ないし撤廃を検討していると明らかにした。写真は米首都ワシントンのSEC本部(2025年 ロイター/Andrew Kelly)
[17日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)のウエダ委員長代行は17日、バイデン前政権時代に提案された投資顧問会社に対する顧客資産保全強化の規則案について、修正ないし撤廃を検討していると明らかにした。
この規則案は2年前、SECのゲンスラー前委員長が投資顧問会社による顧客資産の流用や紛失などを確実に防止する目的で打ち出した。
しかしその後の公募期間に関係者からは、規制対象が広がり過ぎていると批判する意見が寄せられたという。
ウエダ氏は、ミューチュアルファンドと上場投資信託(EFT)の運用資産に関する報告義務の頻度を四半期でなく毎月とする規則に関してもSECが修正を視野に入れていると説明した。
同氏は、SECの法的権限の限られた範囲に照らし、効率的でコストに見合った規制を一義的に推進していく必要があると訴えた。