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インテル新CEO、製造とAI事業見直しへ 人員削減も視野

2025年03月18日(火)03時50分

米半導体大手インテルの最高経営責任者(CEO)に18日就任するリップ・ブー・タン氏(65)は、半導体の製造と人工知能(AI)戦略に関して大幅な変更を検討している。2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

Max A. Cherney

[サンフランシスコ 17日 ロイター] - 米半導体大手インテルの最高経営責任者(CEO)に18日就任するリップ・ブー・タン氏(65)は、半導体の製造と人工知能(AI)戦略に関して大幅な変更を検討している。関係筋2人がロイターに明らかにした。業績低迷からの復活に向け、抜本的な改革を目指すという。

新たな方針にはAI向けの戦略再構築や、中間管理層を主な対象にした人員削減も含まれる。製造業務の刷新が最優先事項の1つに位置付けられているという。

関係筋によると、タン氏は短期的には、マイクロソフトやアマゾンなどを顧客にした受託生産事業の業績改善を目指し、新規顧客を積極的に獲得する方針。AIサーバー用半導体の生産計画を再開し、サーバー以外の分野にも目を向けている。

タン氏は取締役在任時、前任のゲルシンガー氏の方針を公然と批判。組織の肥大化で意思決定に時間がかかりすぎると不満を示していたという。タン氏は昨年、改革の必要性を取締役会に訴えたものの、聞き入れられずに昨年8月に取締役を退任した。

業界アナリストやインテル幹部がロイターに語ったところによると、少なくとも2社の大口顧客を新たに獲得できれば、インテルの受託製造事業が軌道に乗る可能性があるとしている。

また、業界関係者などは、インテルがAI向けの新たな半導体の仕様を開発できるのは早くても2027年になると見込んでいる。

ロイター
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