ドイツ経済、今年の成長率予測を0.2%に下方修正=IFO

ドイツのIFO経済研究所は17日、今年の国内経済成長率予測を0.2%とし、昨年12月時点の0.4%から下方修正したと明らかにした。フランクフルトで2023年撮影。(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach/File Photo)
[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツのIFO経済研究所は17日、今年の国内経済成長率予測を0.2%とし、昨年12月時点の0.4%から下方修正したと明らかにした。消費者心理が低迷し、企業の投資意欲も弱いと指摘している。
来年は多少改善し、0.8%成長が見込まれるという。
IFOによると、今回の予測は13日に完了。翌14日には次期首相候補であるキリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首が財政拡張案を巡り環境政党「緑の党」の同意を得たと発表した。これにより実現へのめどが付いたことになる。
IFOは「ドイツ経済は行き詰まっている」と表現。特に産業界は需要の低迷と国際競争の激化に直面している上に、米国の政治的不確実性がもたらすリスクも大きいとした。
ドイツ輸出産業は欧州製品に対する米国の関税引き上げによって特に大きな打撃を受ける可能性があると付け加えた。