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投機筋の円高観測高まる、日銀の追加利上げにらみ

2025年03月04日(火)03時43分

日銀の追加利上げを見込み、投機筋が円高継続の見方を強めている。2017年6月撮影(2025年 ロイター/Thomas White)

[ロンドン 3日 ロイター] - 日銀の追加利上げを見込み、投機筋が円高継続の見方を強めている。円安方向が見込まれていた2024年の動きから急転換となる。

円は今年に入り対ドルで約4%上昇。米10年債利回りの低下と日本10年債利回りの上昇によって、先週は1ドル=148.56円とほぼ5カ月ぶりの円高水準となった。

米商品先物取引委員会(CFTC)が2月28日に発表したデータによると、ヘッジファンドや他の非商業投機筋による円先物取引での買い越し幅は25日までの1週間に約9万6000枚増。前週の約6万1000枚から加速した。

LSEGのデータによると、円高を見込んだ現物ベースでのロングポジションは約80億ドルに上った。

MUFGのシニア為替アナリスト、リー・ハードマン氏は「日銀は年初に予想されていたよりも利上げ姿勢を強めている」とし、円高や国債利回り上昇に加えて、変動の大きさから、低金利の円で資金調達して高利回りの投資先に振り向ける円のキャリートレードの魅力は薄れたと指摘した。

一方、バンク・オブ・アメリカのストラテジストは、海外への投資の流れを考慮すれば円高は一時的で、1ドル=160円程度まで戻るだろうとの見通しを示した。

ロイター
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