パキスタン・アフガン国境付近で銃撃戦、兵士1人死亡 数人負傷

パキスタンとアフガニスタンの１０日前に閉鎖された国境付近で両国兵士の間で３月３日に銃撃戦があり、少なくとも兵士１人が死亡し、数人が負傷した。写真は国境付近で足止めされた人々（２０２５年　ロイター/Shahid Shinwari）

Mohammad　Yunus　Yawar

［カブール／ペシャワール（パキスタン）３日　ロイター］ - パキスタンとアフガニスタンの１０日前に閉鎖された国境付近で両国兵士の間で３日に銃撃戦があり、少なくとも兵士１人が死亡し、数人が負傷した。

アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権の内務省は３日、タリバンの兵士１人が死亡、２人が負傷したと発表した。パキスタン治安当局の２人は、パキスタンの兵士が負傷したと明らかにした。

パキスタン外務省はコメントの要請に応じなかった。

銃撃戦が起きたのは２月２１日に閉鎖されたパキスタン・トルカムにある国境の付近。この国境はパキスタンと内陸のアフガニスタンとの人の移動や物資輸送の中継地点で、今月はイスラム教徒が日の出から日没まで飲食を控えるラマダン（断食月）で、アフガニスタンは通常ならば食品の輸入がピークを迎える。国連によると、アフガニスタンでは数百万人の国民が飢餓の危機に瀕しており、人口の約半分が人道支援を必要としている。

パキスタン・アフガニスタン合同商工会議所の関係者は、閉鎖は国境地帯の前哨基地の建設を巡る対立が原因で、物資を運ぶ約５０００台のトラックが立ち往生していると説明。ジアウル・ハク・サルハディ所長は「これは非常に深刻な問題であり、両国間の貿易に悪影響を与えている」と語った。