ニュース速報
ワールド

NYなど民主党系知事、トランプ氏が解雇した連邦政府職員の採用開始

2025年03月04日(火)07時54分

3月3日、米国で野党民主党が知事を務めるニューヨークなど複数の州が、トランプ大統領によって解雇された連邦政府職員の採用に乗り出した。写真左は、会見に臨むニューヨーク州のホークル知事。同日、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/David Dee Delgado)

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米国で野党民主党が知事を務めるニューヨークなど複数の州が、トランプ大統領によって解雇された連邦政府職員の採用に乗り出した。

ニューヨーク州は3日、首都ワシントンのユニオン駅に出したデジタル広告で「自由の女神」の画像とともに「ニューヨークはあなた方を必要としている」と元政府職員に呼びかけ、州の求人に応募するよう促した。

トランプ氏は連邦政府機関が肥大化、非効率化していると主張し、大規模なリストラを開始した。ただ民主党系の州政府は、トランプ氏にとっての「冗員」を特殊技能のある優秀な人材の宝庫と評価している。

解雇された人員の多くはワシントン郊外で税務や気象予報、社会保障給付事務、地方検察官、国立公園管理、野生動物保護など幅広い仕事に従事していた。ニューヨーク州のホークル知事は3日の会見で「これらは長年の特別な経験を積むことが不可欠な職務だ。彼らは大統領から嘲笑され、解雇通知を受け取るのではなく、その奉仕ぶりを賞賛されなければならない」と強調した。

ホークル氏によると、ニューヨーク州の公的部門はコロナ禍の影響で縮小しており、技術職や検察官、医療従事者、教職員などで人手が必要だという。

同州以外でもハワイ州が通常よりも迅速な手続きで人員採用を進めているほか、メリーランド州とニューメキシコ州も就職説明会を開催している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ関税、競争条件公平にする計画の一環=ゴール

ビジネス

シティで危うく60億ドルの送金ミス=ブルームバーグ

ビジネス

午前の日経平均は反落、米株安や円高を嫌気 一時3万

ビジネス

法人企業統計、10─12月期設備投資は-0.2% 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
2025年3月11日号(3/ 4発売)

ジャンルと時空を超えて世界を熱狂させる新時代ピアニストの「軌跡」を追う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 2
    「浅い」主張ばかり...伊藤詩織の映画『Black Box Diaries』論争に欠けている「本当の問題」
  • 3
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 4
    アメリカで牛肉さらに値上がりか...原因はトランプ政…
  • 5
    イーロン・マスクの急所を突け!最大ダメージを与え…
  • 6
    ニンジンが糖尿病の「予防と治療」に効果ある可能性…
  • 7
    バンス副大統領の『ヒルビリー・エレジー』が禁書に…
  • 8
    米ウクライナ首脳会談「決裂」...米国内の反応 「ト…
  • 9
    世界最低の韓国の出生率が、過去9年間で初めて「上昇…
  • 10
    生地越しにバストトップがあらわ、股間に銃...マドン…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    イーロン・マスクへの反発から、DOGEで働く匿名の天才技術者たちの身元を暴露する「Doxxing」が始まった
  • 4
    富裕層を知り尽くした辞めゴールドマンが「避けたほ…
  • 5
    ニンジンが糖尿病の「予防と治療」に効果ある可能性…
  • 6
    イーロン・マスクのDOGEからグーグルやアマゾン出身…
  • 7
    「絶対に太る!」7つの食事習慣、 なぜダイエットに…
  • 8
    東京の男子高校生と地方の女子の間のとてつもない教…
  • 9
    ボブ・ディランは不潔で嫌な奴、シャラメの演技は笑…
  • 10
    「浅い」主張ばかり...伊藤詩織の映画『Black Box Di…
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 5
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 6
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中