柏崎刈羽原発の再稼働は喫緊の課題=施設工事遅れで武藤経産相
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2月28日、武藤容治経済産業相は午後の閣議後会見で、東京電力ホールングスが柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)のテロ対策施設(特定重大事故等対処施設)の工事完了時期を大幅に延期したことを受けて、柏崎刈羽原発の再稼働は「わが国にとって喫緊の課題であり、政府としても前面に出て対応する方針に変化はない」と述べた。2024年10月、都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 28日 ロイター] - 武藤容治経済産業相は28日午後の閣議後会見で、東京電力ホールングスが柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)のテロ対策施設(特定重大事故等対処施設)の工事完了時期を大幅に延期したことを受けて、柏崎刈羽原発の再稼働は「わが国にとって喫緊の課題であり、政府としても前面に出て対応する方針に変化はない」と述べた。
武藤経産相は、施設完成時期の延期について、東電に対し原子力規制庁の指導のもとで対応をしっかり進めるよう求めた。その上で、東電は引き続き柏崎刈羽原発7号機の再稼働を目指し、6号機を切れ目なく稼働させる方針と承知しており、東日本の電力供給の脆弱性、電気料金の東西格差などの観点から、柏崎刈羽原発の再稼働は喫緊の課題だと訴えた。地元の理解に向けて、引き続き丁寧に取り組む意向も示した。