中国人民銀行、アウトライト・リバースレポで2月に1.4兆元供給
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中国人民銀行(中央銀行)は28日、2月にアウトライト・リバースレポ取引を通じて銀行システムに1兆4000億元(1900億ドル)を供給したと発表した。人民銀本部、2018年撮影。(2025年 ロイター/Jason Lee)
[上海 28日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は28日、2月にアウトライト・リバースレポ取引を通じて銀行システムに1兆4000億元(1900億ドル)を供給したと発表した。
レポの期間は3カ月と6カ月。人民銀行は「銀行システムの流動性を適度に潤沢に保つ」ことが狙いと説明している。
人民銀行は企業の資金調達コストの引き下げと金融の安定の間でバランスを取っており、今年は資金需給が引き締まっている。10年物国債利回りは今月10ベーシスポイント(bp)以上上昇し、昨年12月以来の高水準を記録した。
人民銀行は、国債の公開市場操作については、2月は買い入れも売却もしなかったと表明した。
一部の市場関係者は、来週の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)開幕で資金調達環境が緩和する可能性があると指摘している。