自動運転ソフトのネット更新、中国が当局の承認義務付け
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中国工業情報省は28日、自動車メーカーが自動運転に関連するソフトウエアをネット経由の「オーバー・ジ・エア(OTA)」により更新する場合、規制当局の許可を義務付けると発表した。自動運転機能を備えた車、深圳で2022年撮影。(2025年 ロイター/David Kirton)
[北京 28日 ロイター] - 中国工業情報省は28日、自動車メーカーが自動運転に関連するソフトウエアをネット経由の「オーバー・ジ・エア(OTA)」により更新する場合、規制当局の許可を義務付けると発表した。
これは一連の新たな規則の一部で、自動車メーカーが欠陥隠しや責任逃れのためにOTAを利用するのを防ぐことを目的としている。
さらに製品の不具合を修正し、リコール(回収・無償修理)を実施するためにOTAによるアップグレードを計画している企業に、「欠陥のある自動車の製造と販売を直ちに停止する」よう命じた。
欠陥を修正するために主要な技術仕様に変更が必要な場合、生産を再開する前に規制当局から承認を得る必要があるとした。
また、自動車メーカーは運転支援システムが自動運転システムとして使用できることを示唆するようなネーミングやマーケティングを禁止した。
運転支援システムの不具合や衝突などの事故が発生した場合は、工業情報省と規制当局に報告することも義務付けた。