コラム

コロナウイルスで露呈した中国の本性(一応、ジョークです)

2020年04月06日(月)16時25分

ILLUSTRATION BY AYAKO OCHI FOR NEWSWEEK JAPAN

<中国だけではない。アメリカ、フランス、アフリカ、さらには日本のワイドショー「専門家」たち......。人間の悲喜劇模様がウイルスによってあぶり出された>

【質問】
中国の習近平(シー・チンピン)国家主席が、新型コロナウイルスに関する会議を医師たちと開いた。張という医師が挙手をして言った。

「習主席に3つの質問があります。
1、感染が拡大したのは政府の対応が遅かったからではないですか?
2、感染者数などに関する政府の発表は正確なのでしょうか?
3、今回の感染拡大は結局、人災ではないのですか?」

すると司会者が急に、

「会議は休憩となります!」

と叫んだ。

1時間後、会議は再開された。王という医師が挙手をして言った。

「習主席に5つの質問があります。
1、感染が拡大したのは政府の対応が遅かったからではないですか?
2、感染者数などに関する政府の発表は正確なのでしょうか?
3、今回の感染拡大は結局、人災ではないのですか?
4、先ほど会議が急に休憩となったのはなぜですか?
5、張さんはどこへ行ったのですか?」

◇ ◇ ◇

今回のウイルス拡大に対する中国政府の初動は、かの国の実態を改めて浮き彫りにした。早期に警鐘を鳴らした医師を、中国当局は「流言飛語を流布する者」として処分。典型的な言論統制であった。

アメリカの大統領補佐官は、中国の初動対応について「隠蔽工作」と批判。すると中国外務省は「アメリカの高官に望むことは......中国に責任をなすりつけ、中国政府や国民の努力をけなすことではない」と反論した。「責任をなすりつけるなと言われても......」と思ったのはアメリカ人だけではないだろう。

そんなアメリカでは、銃と銃弾の売れ行きが伸びているとか。日用品不足に端を発する略奪行為が起きた場合に備えているのだという。

フランスでは人気サッカークラブ、パリ・サンジェルマンの試合が無観客試合となったが、スタジアムの外に数千人のサポーターが集結。大声でチャント(応援歌)を歌い、花火を上げたり発煙筒をたいたりした。

アフリカのチュニジアでは「感染の予防にニンニクが効く」とのデマがSNSを通じて拡散。ニンニクの価格が急騰した。

プロフィール
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英小売売上高、3月は前月比+0.4% 予想外の増加

ビジネス

第一三共、今期の営業益5.4%増を予想 関税影響「

ビジネス

野村HDの前期純利益、約2倍で過去最高 主要3部門

ビジネス

アステラス、26年3月期の営業益3.8倍の見通し 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは?【最新研究】
  • 2
    トランプ政権の悪評が直撃、各国がアメリカへの渡航勧告を強化
  • 3
    日本の10代女子の多くが「子どもは欲しくない」と考えるのはなぜか
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 6
    アメリカ鉄鋼産業の復活へ...鍵はトランプ関税ではな…
  • 7
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 8
    【クイズ】世界で最もヒットした「日本のアニメ映画…
  • 9
    関税ショックのベトナムすらアメリカ寄りに...南シナ…
  • 10
    欧州をなじった口でインドを絶賛...バンスの頭には中…
  • 1
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?...「偽スーパーフード」に専門家が警鐘
  • 2
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 3
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 4
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』は必ず…
  • 8
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はど…
  • 9
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 10
    「100歳まで食・酒を楽しもう」肝機能が復活! 脂肪…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story