野村HDの前期純利益、約2倍で過去最高 北村CFO「今期ことさら悲観する必要ない」

4月25日、野村ホールディングスが発表した2025年1-3月期(第4四半期)の純利益(米国基準)は、前年同期比27%増の720億円だった。写真は野村ホールディングスのロゴ。2016年11月に都内で撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)
Miho Uranaka
[東京 25日 ロイター] - 野村ホールディングスが25日に発表した2025年3月期の純利益(米国基準)は、前年比約2倍の3407億円だった。過去最高を更新した。主要3部門が好調で、市場予想も上回った。 IBESがまとめたアナリスト6人による予想平均値は3211億円だった。
主要3部門の税前利益は前年比80%増の4266億円。昨年5月のインベスター・デーで、今期の経営目標として示した主要3部門の税前利益2880億円を大幅に上回った。
法人向けのホールセール部門は、債券・株式関連取引のほか、企業のM&A(合併・買収)助言などの投資銀行業務も好調で、すべての事業、すべての地域で増収となった。あわせて、国内リテール業務を担うウェルス・マネジメント部門も、資産管理型ビジネスの進展により利益を押し上げた。
同時に公表した25年1-3月期(第4四半期)の純利益は、前年同期比27%増の720億円だった。同期のROE(株主資本利益率)は8.2%で、2030年までに8─10%以上とする目標内での着地となった。
北村巧財務統括責任者(CFO)は会見で、決算について「過去最高益で非常に良い決算」と話し、「業績のボラティリティが高いとして懸念の声が寄せられていたが、各四半期で目標のROE8%を達成し、業績の安定化を示せた」と評した。
足元環境についても触れ、個人の顧客は動きが若干落ちているとしたほか、M&AやECM(株式引き受け)についても見送りや様子見姿勢を見せる企業があるとしたが、状況が落ち着きけばやがて動きは戻るとみる。市場の振れ幅が大きくなる中、米国中心にトレーディングなどの分野で非常に良い業績を上げているとし、「今期、ことさら悲観する必要はない」との見方を示した。
野村HDは、市場環境に左右されない収益基盤の構築とコスト削減を進めており、成果として業績に表れてきている。ウェルス・マネジメント部門の25年3月期通期のストック資産純増は、年間目標を大きく上回り1兆3740億円に上り、投資・運用を担うインベストメント・マネジメント部門の運用資産残高も目標を上回って着地した。
野村HDは決算に先立つ22日、安定的な収益基盤のさらなる拡大に向けて、約18億ドルで豪金融機関マッコーリー・グループ傘下の米欧資産運用事業の買収を発表。過去最大の買収で、戦略分野と位置付ける資産運用事業の一層の強化を図る姿勢を鮮明にした。
野村HDは通期予想を開示していない。IBESがまとめたアナリスト7人による26年3月期連結純利益の予想平均値は2941億円だった。
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