GAFAMには哲学者がいる、本質を探究しない日本企業は「不真面目」
「投資にはお金だけでなく、愛情や情熱、やる気、時間など、とても大きなエネルギーが必要。投資とは、エネルギーを投じて未来からお返しをいただくことだ」
「お返し」として一番分かりやすいのは資産が増えることだが、決してそれだけはない。人から感謝されたり、人脈ができたりすることも立派なお返しだ。藤野氏は、「大事なのは、情熱やノウハウ。お金がないと投資ができないかと言えば全然そんなことはない。むしろお金は最後に必要なモノ」と言う。
そう語る理由は、日本には市場に出回らないお金が1000兆円以上存在するからだ。日本銀行の「2020年第3四半期の資金循環(速報)」によると、2020年9月末時点で個人が保有する現金・預金は1034兆円。消費抑制の影響もあってか、過去最高を更新した。
「足りないのは、お金ではなく情熱。投資家とは情熱に対してお金をつけていく人で、投資は生産的かつ主体的な行為。自分が主人公になり、世の中に対して行動や変化を起こして、未来からお返しをもらう。それこそが投資の本質だ」
投資=金儲けの文脈で語られることも多いが、必ずしもそれだけではないということだ。
構成・酒井理恵
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