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2度目の宇宙、日本人3人目のISS船長へ...大西卓哉宇宙飛行士に聞いた、前回フライトとの意識の違い

NASAケネディ宇宙センターに到着した大西卓哉宇宙飛行士(3月7日、米フロリダ州) Jennifer Briggs/ZUMA Press Wire via REUTERS
<前回は初めてのフライトで「確実性」を重視し、2度目の今回は「マルチタスクにチャレンジしたい」と語る大西さん。宇宙飛行士を目指すきっかけとなった映画『アポロ13』からは、今回のミッションに挑む上でも大きな示唆を得たという>
JAXA宇宙飛行士の大西卓哉さんはISS(国際宇宙ステーション)滞在に向けて、日本時間13日午前8時48分に米フロリダ州からスペースXの宇宙船「クルードラゴン」で打ち上げられる予定です。
大西さんにとって、今回は2016年以来2度目の宇宙飛行・長期滞在となります。約半年間の滞在中は、将来の宇宙開発に向けた火災安全性評価や二酸化炭素除去装置、宇宙環境ががん治療薬に与える影響に関する実験などを行います。さらに、日本人では若田光一さん、星出彰彦さんに続いて3人目となるISSの船長も務めます。
打ち上げ前の米国での会見で、大西さんは「船長としての私の決定に、クルー全員が納得できるようにすることを大切にしたい。たくさんの宇宙日本食を持っていき、クルーとともに楽しみたい」と語りました。
米国への出発前に大西さんにインタビューをしました。前編となる本記事では、16年の初回宇宙滞在との意識の違いや、宇宙飛行士と地上管制官との連携の大切さについて深堀りします。
──今回のミッションに向けた訓練は順調でしたか。ヒヤッとした経験などはありましたか。
大西 細かいところではあります。一方で、訓練といっても特にNASAは安全管理がとても徹底してるので、純粋に身の危険があったというような訓練はさすがにありませんでした。
ただ、訓練の間にはいくつかミスというか、こういうことは気をつけなければいけないなという場面がいっぱいあったので、そこは本当に訓練中に経験しておいてよかったなと思います。