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5類引き下げ前におさらいする、新型コロナのこれまでとこれから
日本では、新型コロナの新規陽性者数をグラフに描いた時、急激に数が増えているヤマの部分を「第◯波」と呼んでいます。これまでに、8回の感染拡大の波がありました。
・第1波(20年3月~5月頃):20年1月に初の感染者が確認され、3月下旬に感染者が急増。4月7日に初めて「緊急事態宣言」が発出。ピークは全国で644人(4月11日、厚労省集計データ。以下同)。
・第2波(20年7月~8月頃):感染者は第1波を上回ったものの「緊急事態宣言」は行われず飲食店への時短要請のみ。ピークは全国で1597人(8月7日)。
・第3波(20年11月~21年2月頃): 1月7日に2度目の「緊急事態宣言」を発出した直後に、全国で8045人(1月8日)と過去最高を更新。
・第4波(21年3月~6月頃):変異ウイルス(アルファ株)による感染拡大。初の「まん延防止等重点措置」と3回目の「緊急事態宣言」。
・第5波(21年7月~9月頃):デルタ株による感染拡大。4回目の「緊急事態宣言」のさなかの東京五輪。8月20日に全国で2万5975人と過去最多を更新。
・第6波(22年1月~3月頃):オミクロン株による感染拡大。2月1日に全国で10万4520人と初めて10万人を突破。
・第7波(22年7月~9月頃):オミクロン株派生型「BA.5」の強い感染力による。7月15日に国内累計感染者数が1000万人を突破。8月19日に過去最高の26万1004人。
・第8波(22年11月~23年1月頃):オミクロン株でBQ.1、XBB系統など新たな変異株が蔓延。致死率は低いが、感染者が多いため死亡者が増えた。1月6日に国内累計感染者数が3000万人を突破。1月14日に1日あたりの死亡者数が初めて500人を突破。
新型コロナ対策について助言する厚生労働省の専門家会合は4月19日、現在の状況について「新規感染者数は全国的に緩やかに増加していて、特に大都市部で20代や10代以下の増加が見られる」と分析しました。
また、専門家会合の脇田隆字座長ら4人の有志は5類への移行後について「第8波を超える規模の『第9波』が起きて、亡くなる人の数は高齢者を中心に海外と比べて多い状況で推移する可能性がある」と予測する文書も発表し、警戒を呼びかけています。
2. 結局、ウイルスはどこからきたのか
新型コロナウイルスの広まりの経緯は、「中国・武漢のウイルス研究所から流出」「中国・武漢の食品市場で動物からヒトに感染」「イタリアで武漢での流行以前に拡散」の3つの仮説が知られています。
ウイルスの出どころに関する最新の話題は、23年2月に米エネルギー省が「中国・武漢の研究所から流出した可能性がもっとも高い」と結論づけたことです。同省はこれまでは新型コロナウイルスの広まりの経緯について言及していませんでしたが、ホワイトハウスや米議会の主要議員に提出した改訂版の機密情報報告書の中で今回の考えを示しました。
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