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Metaが生成AIでMicrosoftと提携した理由
ChatGPTの有料版上でサードパーティ開発のプラグインを多数揃えているOpenAIは、前者の意見を持っていると言えるだろう。プラグインはスマートフォンで言うところのアプリのような存在で、ChatGPTはプラグインにアクセスすることで、いろいろな機能を実装できるようになっている。日本企業では、食べログやヤフーが既にプラグインを提供しているが、こうしたプラグインを多数揃えることでChatGPTは何でもできる一人の有能な秘書のようなエージェントになろうとしているわけだ。
ザッカーバーグ氏によると、同氏は後者、つまり1つの機能を持つエージェントが多数存在するようになるという意見。Metaは、インスタグラムの他にも、WhatsAppというSNSを持っているし、このほどTwitterのようなSNSである「Threads」というサービスを開始したばかりだが、ザッカーバーグ氏はこうしたSNS上に今後いろいろなタスクを実行する無数のエージェントが誕生するという。「WhatsApp上で会話できるアシスタントや、インスタグラムのクリエイターの代わりにファンと会話できるエージェント、中小企業にとってのカスタマーサポートのエージェントなど、いろんなエージェントが登場するだろう」と語っている。
同氏はまた「Llamaがこうしたエージェントを動かすエンジンになる」と言う。
つまり今回MetaがMicrosoftやAmazonのクラウド上でLlama2を無償で提供するのは、多くの企業にエージェントを開発してもらうためだと言える。逆に言えば、インスタグラム、WhatsApp、Threads上にエージェントを提供したければ、Llama2を使うしかない。
ザッカーバーグ氏は「Llama2はこうしたエージェントを生むエコシステム、ビジネスのインフラになっていく可能性がある」と語る。スマホ時代にGoogleがAndroidで築いたエコシステムを、AI時代にMetaはLlama2で構築しようと考えているわけだ。

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