- HOME
- コラム
- 構造と文脈でニュースを斬る
- 黙らされたトランプ大統領──表現の自由の線引きを決…
黙らされたトランプ大統領──表現の自由の線引きを決めるのは民主国家か、ビッグテックか、デジタルレーニンか
ドイツの政治学者セバスチャン・ハイルマン氏はデジタル技術による監視社会やそれを支える思想を「デジタル・レーニン主義」と表現している。中国共産党はIT技術を駆使した徹底した言論と行動の監視によって「法と秩序」を守り、新型コロナを封じ込め経済を再び成長軌道に乗せたと欧米の混迷を横目で見ながら自信を深めている。
21世紀の世界の表現の自由を倫理的に判断するのは、民主主義国家の法か、グローバルビッグテックのプロトコルか、それともデジタルレーニンによる監視と統制か。
今回の歴史的なアメリカ合衆国議事堂襲撃事件とそれに伴う一連の動きは情報濁流の時代の個人の自由と社会の安定を誰がどのように両立させていくかの構造と文脈について多くの論点と示唆を与えている。
この筆者のコラム
森喜朗女性蔑視発言は、なぜ沈静化しないのか──ジェンダー対立に留まらない5つの論点 2021.02.10
森喜朗会長はなぜ東京オリンピックに君臨するのか 2021.02.06
医療逼迫?政府与党は直ちにコロナ禍の医療緊急事態を改善せよ 2020.12.30
【学術会議問題】海外の名門科学アカデミーはなぜ名門といえるのか 2020.12.08
日本学術会議問題を「総合的俯瞰的に」考察して浮かび上がった、菅総理の驕り 2020.12.03