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日本のサイバー能力は北朝鮮、韓国より下...米国に続く2位は?(ハーバード大シンクタンク)
スパイチャンネル 〜山田敏弘〜/YouTube
<ハーバード大学内部のシンクタンクが発表した世界のサイバーインデックス最新版によれば、韓国やベトナムが急上昇している>
大学系シンクタンクとして世界でも最も影響力があると言われるハーバード大学ケネディ公共政策大学院ベルファーセンターが9月に、世界のサイバーインデックスの最新版を発表した。
「国家サイバーパワー指数」という53ページの報告書で、30カ国のサイバーパワーをランキングにしている。ベルファーセンターの発表しているランキングということで、世界的にも注目度は高く、メディアでもいろいろと取り上げられている。おそらく世界中(特にランキングの高い国々)の専門家などがこのランキングを紹介することになるだろう。
例えば、ワシントン・ポスト紙は、「2020年に最初に発表されたパワー指数が再び公開された。ランキングのトップはアメリカ、2位は中国で、前回と変わっていない」と報じている。
さらにこう書いている。「ロシアは3位に入り、イランやウクライナ、ベトナム、韓国といった国がチャートを急上昇している」
このランキングは、サイバー防衛力と攻撃力も含めた評価によって決められている。8つのカテゴリーで評価され、サイバー攻撃による情報活動から、敵国を攻撃してダメージを与えることができる能力までが評価されているという。国家として、サイバー攻撃を活用する意思があるかどうかも見られているらしい。
30カ国中で16位の日本の評価は正しい?
そういう意味で言えば、調査対象の30カ国の一つに含まれる日本は、ランキング外になってしまうだろう。敵国を自発的に攻撃するサイバー攻撃能力もないし、その意思を保つことも許されていないからだ。
ただそれでもどういうわけか、日本もランキングに入っている。順位は30カ国中16位である。どのように調査が行われたのかはわからないが、日本からハーバード大学が抱えるいくつもの研究所に短期で留学している人たちも少なくないので、そういう人たちの協力を得た可能性もある。
このランキング自体の信頼性には限界があるというのは、報告書が自ら認めている。
同報告書によれば、「国家サイバーパワー指数は限界がある」とし、すべての必要なデータにアクセスできず、北朝鮮やイランなどはかなりの推測が入っていると書いている。特に、北朝鮮についてはほぼ全ての評価カテゴリーが「推測」ということになっている。それでも14位に付けており、日本よりもサイバー能力は高いことになる。
「国家サイバーパワー指数」やベルファーセンターなどについては、「スパイチャンネル〜山田敏弘」でも詳しく説明しているので、ぜひそちらをご覧いただきたい。
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