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アメリカにとって特別な首相だった安倍晋三──バイデン演説から見える深い因縁
副大統領時代のバイデンと会談する安倍首相(当時、2013年12月) REUTERS/Toru Yamanaka/Pool
<バイデン米大統領は安倍元首相の死に哀悼の意を示したが、そのスピーチが行われたのはアメリカと安倍にとって大きな意味を持つ場所だった>
2022年7月8日、安倍晋三元首相が凶弾に倒れ、帰らぬ人となった。
世界平和度指数を見ても、日本は世界で最も治安が良い国の一つに名を連ねている。そんな国で元首相が遊説中に暗殺されるというのは衝撃的であるのと同時に、安全な国だからこそ警備に隙ができたとも考えられる。
このニュースは文字通り世界を駆け巡り、安倍と個人的にも面識のある世界のリーダーらにも衝撃を与えた。各国から次々と追悼のメッセージが送られ、各国の大使館に要人が弔問に訪れた。
世界各国の反応の中でも、特に印象的だったのは、アメリカの反応だ。過去を振り返っても、安倍はアメリカとは非常に近い関係で、第一次政権時から米政府関係者らとは密に繋がっていた。日本でも米大使館を通して、国務省などと頻繁にやりとりを行なっていた。
アメリカ側の認識も同じで、安倍との関係は非常に近かった。米政府関係者のみならず、筆者はCIA(米中央情報局)の要職を務めた人物から安倍の側近らと親しいという話を直接聞かされたことがあるくらいだ。
機密情報漏洩の防止を目的とする特定秘密保護法や、集団的自衛権の行使を容認する安保法制はそんな流れから生まれたと言える。かつてないほど日米が密に繋がっていたのは間違いない。
今回の暗殺を受け、アメリカはまずホワイトハウスがジョー・バイデン大統領の名前で追悼の声明を発表した。しかし、バイデンからの安倍に対するメッセージはそれだけではなかった。
CIA「追悼の壁」の前で語られたスピーチ
実は安倍が暗殺された7月8日、バイデンはバージニア州にあるCIA本部を訪問し、設立75周年を記念するイベントに参加することになっていた。そしてホワイトハウスの声明を出した後、バイデンはCIA本部に出向き、75周年を祝うスピーチを行ったのである。
そのスピーチは、CIA本部にある殉職者を追悼する「メモリアル・ウォール(追悼の壁)」の前で行われた。この壁には、名前も作戦もすべて機密の中で死んでいったCIAの殉職者が出るたびに、壁に星が彫られる。毎年、そこには名前も明かされない殉職者のために新たな星が彫られ、現在、139個の星がある。
バイデンは、そのスピーチで改めて安倍に触れたのである。「今日のイベントについて話す前に、友人である安倍晋三元首相の恐ろしくショッキングな殺害事件について少し話したい」と、バイデンは話し始めた。安倍とはバラク・オバマ政権時の副大統領としてよく話をしたと述べ、安倍について「祖国と国民への奉仕が彼の骨の髄まで染み込んでいた」とコメントしている。
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