ベトナムと日本人
ベトナム製のEVバス、VinBusがハノイで運行中!
ベトナムの自動車会社VinfastがVinBusというベトナム最初のEVバスを製造しています。そのVinBusがハノイで運行を開始しています。これはハイフォンにあるVinfastの工場で製造されているベトナムの自動車会社によるベトナム製のEVバスです。ベトナムのEV化の波は早く来ています。
VinBusとは?
VinBusは2019年4月に設立されたVingroupの子会社。グリーン公共交通機関を構築し、ベトナムの大気汚染と都市騒音の削減に貢献することを主な目標としています。今後3000台のEVバスの生産を予定している。
VinBusの車体カラーは緑と黒を使ったエコをイメージさせる車体で、 220〜260kmを移動できる281kWhのバッテリーを使用。車両は乗降口に段差がなくなるように下がるノンステップバスで、高齢者、子供、および障害を持つ人々が簡単に乗り降りできるようになっています。
バックドアには、ドライバーが車に乗り込もうとしている障害者を特定するのに役立つボタンや、車椅子、ベビーカーが乗車中に安全に止められるスペースもある。車内には無料WiFiとUSB充電ポートがあり、運賃はNapasカードと言うICチップが入った銀行カードで支払いが出来、モバイルアプリとも連動している。 150kwの急速充電ステーションは、最大2時間で完全充電できる。また充電ステーションの屋根にはソーラーパネルが設置されている。
ベトナムのEV化はどうなっているのか?
2021年2月にハノイで見たTesla Model X (筆者撮影)
現在ベトナムで電気自動車はまだほとんど広がりはないが、電気バイクは学生や女性を中心に人気を高めている。
ただし、このVinBusを製造しているVinfastがEV車をベトナムとアメリカで発売し、EV車競争に参入し、2017年の創立から製造していたエンジン車の製造はやめEVに特化した自動車・電動バイクメーカーとなっている。
まだEV車の広がりが無いが、ベトナムのニュースメディアでは連日世界のEV車やEVメーカーの動きを報道し、ベトナム国民のEV車への関心は強いとみられる。私は一度TeslaのモデルXをハノイで見たことがある。ベトナムにTeslaはまだ進出していないが、あえてEVを個人輸入をするベトナム人もいるという事である。
ハノイの街を走るVinBus
今やVinBusが街を走る姿をみかけるのはそう珍しいことではない。
乗客数はまぁまぁといったところです。
日中満席になっているのを見たことはありませんが、朝や夕方のラッシュ時には混雑している時もあるかもしれません。
VinBusを始め、まだ始まったばかりのベトナムのEV化ですが、飛越え方発展なのでVinfastのEV展開スピードは日本と比較するとベトナム社会の対応変化も含めて圧倒的に速い。そのやり方に雑な部分も見受けられますが、トヨタ・ホンダ・日産の日本車勢は早くベトナムにもEV車を発売した方が良いというのが私見です。
著者プロフィール
- ヨシヒロミウラ
ベトナムハノイ市在住。北海道江別市出身。武蔵大学経済学部経営学科卒業。2017年に国際交流基金日本語パートナーズとしてハノイに派遣。ベトナムの人々と社会に魅了されベトナム定住。現在進行形のベトナム事情を執筆。ベトナム情報ブログ「ベトナムの日本人」と北海道江別市の情報サイト「江別市民ニュース」も運営。ベトナムハノイ市の日本食ネットスーパー「アクルヒハノイネットスーパー」応援係。えべつ観光特使として北海道江別市の納豆をベトナムへ輸出コーディネイト。ベトナムと日本・北海道を繋げる。ツイッター @yoshihiro_x