ベトナムと日本人
東京五輪 ベトナム代表選手を紹介します! ①
ベトナムでも東京五輪のニュースを各メディアで見かける。
東京五輪の代表がセクハラ発言で交替した。東京五輪を開催する。中止したい。 開催すると感染爆発オリンピックになる。
そんな記事には悩み顔のオリンピック関係者や一般の日本人の画像が付けられている。
下を見ながら足早に歩くマスクをした日本人の画像に、「日本人は五輪に興味が無くなった」とキャプションがついている記事もあった。
本来なら楽しいはずのオリンピックのニュースだけど、今の日本から発信されるオリンピック情報がネガティブすぎる。
こんな東京オリンピックなら、楽しみにしてる人は世界中どこにもいないんじゃないか?。
ベトナムは、新型コロナ第4波の抑込みでとてもシリアスな状況だ。
ホーチミンで宗教団体のクラスターが発生し、ホーチミン市が社会隔離になったりと、国中が大変な状況だ(2021.5月31日)。
しかしやはりオリンピックは、4年に一度の特別なスポーツの祭典。
大変な状況でもオリンピック開催を望んでるベトナム人もいます。
オリンピック出場を賭けて練習を重ねてきた選手たちです。
今回は現在までで東京五輪の出場権を獲得したベトナム代表の選手たちを紹介します。
ベトナムの東京オリンピック代表選手たち
5月31日現在で9名のオリンピック代表選手が決定しています。
彼らは行動規制が厳しいベトナムのコロナ禍の中で、なんとかトレーニングを続けてきた。
努力してオリンピックのベトナム代表を勝ち取ったんだから、ワクチンを接種して、日本の地に入り、オリンピックに出場して世界のステージで戦いたいと考えるのは当然だろう。
選手や関係者の皆さんが無事に東京へ到着し、感染することなく試合を終えてベトナムへ帰れる事を願っています。
みなさま、若く未来のあるベトナムのアスリート達の活躍に注目・応援してください!
※さらに選手が増えた場合は、記事を追加します。
【ディン・ティ・ハオ Đinh Thị Hảo (ボート 2人種)】
1997年生まれの23歳。トゥエンクァン省出身。緑茶を淹れるのが上手。
「苦しい時がたくさんあったが、一度もボートをやめようと思ったことはない」という。オリンピック出場決定戦は日本で行われ、2位となった。記録は7分17秒34。当日は風が強く天候は悪かったという。
【ルオン・ティ・タオ Lường Thị Thảo (ボート 2人種目)】
ソンラ省出身 1999年生まれ 最初は陸上選手だったがボート選手に転向。
【レ・タン・トゥン Lê Thanh Tùng (体操)】
1995年 ホーチミン市生まれ。
5歳の時にいとこに誘われて体操クラブに参加してから体操に夢中になる。
【グエン・フイ・ホアン Nguyễn Huy Hoàng(水泳 800m 1500mフリースタイル)】
クアンビン省の沿岸地域出身 2000年生まれの20歳
小学5年生から水泳を始める
「800mのフリースタイルは約7分47秒が目標。1500mフリースタイルでは14分50秒以内にタイムを縮めたい。」
【ディン・フオン・タイン Đinh Phương Thành(あん馬)】
ハノイ出身 1995年生まれ 26歳 家が体操選手が練習していた体育館の近くだった。
幼少の頃は体が弱かったが、8年間の中国長期トレーニングを行った。
【グエン・ホアン・ピ・ヴ Nguyễn Hoàng Phi Vũ(アーチェリー)】
ハイズオン省出身 1999年生まれ ベトナム初のオリンピックアーチェリー競技出場選手。
スポーツキャリアの伝統を持つ家庭で育った。父は射撃のコーチ。
【ド・ティ・アイン・グェット Đỗ Thị Ánh Nguyệt(アーチェリー) 】
2001年生まれ フンイエン省出身
2016年にバスケットボール選手としてトレーニング開始。2017年にアーチェリーに転向。
2019年アジア大会 銅メダル、SEE games30 女子シングル 金メダル
【グエン・ヴァン・ズオン Nguyễn Văn Đương (男子ボクシング) 】
バクザン省出身 1996年生まれ
幼い頃から格闘技映画好き。小学2年の時にいとこが公安のボクシングジムで練習していたの知り、両親にお願いしてハノイのジムまで行く。しかし当時32kgしかなかったので、夏休みの2か月間だけトレーニングを受けさせてくれた。2010年全国ユース13-14歳の部で金メダル。ベトナムがオリンピックのボクシング競技に出場するのは32年ぶり
【チュン ・ティ・キム・トゥエン Trương Thị Kim Tuyền (テコンドー49kg級)】
ヴィンロン省出身 1997年生まれ
2016年アジアテコンドー選手権銅メダル 2017年世界テコンドー選手権銀メダル 2018年アジアテコンドー選手権金メダル
▼東京オリンピック2020関連記事
東京オリンピック関連記事です。併せてお読みください。
■東京五輪 ベトナム代表選手を紹介します ②
著者プロフィール
- ヨシヒロミウラ
ベトナムハノイ市在住。北海道江別市出身。武蔵大学経済学部経営学科卒業。2017年に国際交流基金日本語パートナーズとしてハノイに派遣。ベトナムの人々と社会に魅了されベトナム定住。現在進行形のベトナム事情を執筆。ベトナム情報ブログ「ベトナムの日本人」と北海道江別市の情報サイト「江別市民ニュース」も運営。ベトナムハノイ市の日本食ネットスーパー「アクルヒハノイネットスーパー」応援係。えべつ観光特使として北海道江別市の納豆をベトナムへ輸出コーディネイト。ベトナムと日本・北海道を繋げる。ツイッター @yoshihiro_x