ベトナムと日本人
ベトナムで見かける 穏やかな街角犬。そして街で見かけぬ猫
ベトナムでは首都ハノイにおいても、放し飼いされてる犬を街のあちこちで見かける事が出来ます。
「危なくない?」と思う方が多いと思います。
でも、そんなことも無いんです。街の喧騒の中、吠えない、穏やかな犬が多いんですよ。
ツイッターで「街角犬」と検索すると、世界各地の、それぞれ味わいのある佇まいや表情で街で暮らしている犬達が出てきます。
私は犬が大好きなので、ベトナムに来てから、そんな街角犬を見かけると、写真を撮るのが趣味となっています。
私が撮ったベトナムの街角犬も、みんな街に溶け込み、穏やかに暮らしています。
※狂犬病感染予防から、私は触れることなく撮影だけしています。
いつも常連がいるカフェ前の街角犬 (筆者撮影)
つぶらな瞳で見つめてくる街角犬。愛おしい。。。 (筆者撮影)
シンメトリックな二匹の街角犬 (筆者撮影)
黒のまだら模様のこの街角犬はベトナム犬。舌なめずりがワイルド! (筆者撮影)
絶妙な角度とつぶらな瞳で見上げる街角犬。かわいい。。。 (筆者撮影)
しっかりした手足と鼻、耳を持つ、お利口さんな街角犬。 (筆者撮影)
前足をちゃんと揃えて座る街角犬。あぁ、かわいい。。。 (筆者撮影)
首をかしげてこちらを見つめる、街角犬。何を考えてるの? (筆者撮影)
夜に出会った、目からビームを出すサイバーパンクな街角犬。 (筆者撮影)
「野犬」と違う街角犬
世界各地で問題になっている野犬と、街角犬は違います。野犬は山や林でグループを作り集団で狩りをして暮らしている犬集団のことですが、街角犬は放し飼いではあるけど、あくまで飼い犬。
仲の良い近所の犬同士で遊ぶ事もありますが、犬の群れを作ることはありません。
人間と共に生きています。
リードが無くても街で飼う事が出来る程の犬なので、とても利口で大人しい犬でなければ、街角犬になることは出来ません。
「番犬」もいる
また、街角犬ではなく、家の敷地内で飼われている「番犬」として活躍する犬もいます。
番犬は街角犬と違い、吠えなければ番犬として役に立ちません。
番犬の役目は門の中から、門に近づいた人に向かって吠えること。
かなり狂暴そうな犬も時々いて、歯をむき出して吠えてきますよ。
生まれつき吠えやすいから街角犬にはなれないのか、それとも門の内側にリードをつけて飼われているからストレスをためて、つい吠えてしまい、街角犬になれないのか。。。
最近はいわゆる「ペット犬」も多く見かける
チワワと何かのミックス犬? (筆者撮影)
チワワやポメラニアン、ミニチュアピンシャーなど、日本ではペットショップで売られている犬種も多く、リードがない街角犬として見かけることはとても多いです。
しかし、リードは無いが、服は着ている犬もけっこう見られます。
冬の寒い日に温かい服を着ている街角犬のミニチュアピンシャー。飼い主に愛されていますね。(筆者撮影)
このような街角ペット犬種たちも、穏やかに暮らしていますよ。
101匹わんちゃんでおなじみ、ダルメシアンの街角犬 (筆者撮影)
おしっこ中に撮影失礼! ミックスっぽいペット犬。小さくないけどチワワっぽさもあり。
カットされてないけど、プードル? 日向ぼっこをしています。暑くない? 大丈夫?
(筆者撮影)
しかし「探し犬」も多い
バースデーケーキと一緒に写っているかわいい写真。飼い主が可愛がっていた様が伝わり、悲しさを倍増させます。 (筆者撮影)
しかし、行方不明の探し犬も多い。電柱などに「探し犬」の張り紙が張られているのもよく見かけます。
街角犬が多いベトナムですが、犬を盗み、ペットショップに売られたり、日本ではすでにありませんが、世界的にはまだ少なくはない犬肉を食べる文化がベトナムにもあり、犬肉屋に売られたりする事件があるのもベトナムなのです。
※閲覧注意!犬食文化/wikipediaより
犬と猫が逆転? 「リード猫」がいるベトナム
よく行く店先のリード猫。招き猫の代わり? (筆者撮影)
さて、猫はどうでしょう?
街角犬はよく見かけますが、街角猫となると、ほとんど見かけません。
ベトナムには猫が少ないのか?
ベトナムに来たばかりの頃、私はそう思っていました。
しかし、ベトナム人の友人達の家へ遊びに行くと、そのアパートやマンション、家の中には高い確率で猫の姿を見かけるんです。
生徒の家にいる猫。迫力がありますね~。10歳ぐらいのおばあちゃんだそうです。 (筆者撮影)
実はベトナムにも猫がたくさんいるんですが、建物の外にほとんど出ないから、猫の姿を街で見かける事がほぼないのです。
なぜベトナムでは、ほとんどの猫が外に出ないのでしょうか?
ベトナムの街では、バイクや車がビュンビュン行き交う危険な交通が待っているからでしょうか?
それとも、猫泥棒も多いから、猫も警戒している!?
とにかくベトナムの猫は外へ行きたくないようです。
しかし、時々外でも猫を見かけます。そんな時はほぼ飼い主の都合?でリードをつけられた猫が、外に居させられているような状態です。
店先などが多いかもしれません。
しかし、そんなリード猫も、猫本人の意思では無いとしても、諦めたような表情で大人しくリードで繋がれて暮らしています。
立ちながら深い眠りに落ちているリード猫 (筆者撮影)
著者プロフィール
- ヨシヒロミウラ
ベトナムハノイ市在住。北海道江別市出身。武蔵大学経済学部経営学科卒業。2017年に国際交流基金日本語パートナーズとしてハノイに派遣。ベトナムの人々と社会に魅了されベトナム定住。現在進行形のベトナム事情を執筆。ベトナム情報ブログ「ベトナムの日本人」と北海道江別市の情報サイト「江別市民ニュース」も運営。ベトナムハノイ市の日本食ネットスーパー「アクルヒハノイネットスーパー」応援係。えべつ観光特使として北海道江別市の納豆をベトナムへ輸出コーディネイト。ベトナムと日本・北海道を繋げる。ツイッター @yoshihiro_x